◆フィアット

フィアットは、イタリア・トリノを拠点とする同国最大の企業グループです。フィアットは「フィアット、陸に、海に、空に」というスローガンを掲げて、自動車だけでなく、鉄道車両や船舶、航空機の製造などの産業分野全般に携わっていて、最近では出版などにも進出しています。

イタリア最大の自動車会社であるフィアットは、1899年の創業以来、一貫して大衆車の開発に勤しんできました。創業者のジョバンニ・アニエッリが唱えた「自動車は大衆が買える価格で、十分な実用性を備えるものでなければならない」という方針を守り続けているのです。

1974年から1978年の間は、石油ショックや慢性的な労働争議によって経営状態が悪化していて新車の発表がありませんでした。その後1980年代始めに発売された斬新な設計の小型車が成功し、最悪の経営状態をなんとか脱出しました。1990年代には「ブラーボ」「ブラーバ」とジョルジェット・ジウジアーロがデザインした初代「プント」がヨーロッパで大ヒットして経営を支えましたが低迷が続いていたのが現状です。

その後、傘下のフェラーリおよびマセラティの経営を立て直したルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ会長の下で経営の立て直しを図ります。2000年に締結された2社の資本提携は、GMによる買収にまで話が及びましたが、結局2005年には破談しました。フィアットは「アルファ」などの名門ブランドを引き連れて、独自の道を歩むことになったのです。

そんな中で1979年にデビューし根強い人気があった「パンダ」の後継車である「ニューパンダ」がヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、ブランドイメージの復活を受けて販売台数が増加し、フィアットは復活を遂げます。2009年にはクライスラーに資本参加し、35%の株式を取得する資本提携合意を発表しています。

◆海外の車メーカー